
今回、タイトルに記載した『PALM』は、
作品タイトルではなく、シリーズ名であります。

HPの頃からココに遊びに来て下さっているお友達オススメの漫画で、
ありがたいことにレンタルして下さった次第。
作者:伸たまき(しん・たまき)さん。
現在は獣木野生(けものぎ・やせい)さんと改名されてるそうな。
★ 『ナッシング・ハート』PALM:1
★ 『あるはずのない海 1・2』PALM:2〜3
★ 『スタンダード・デイタイム』PALM:4
★ 『星の歴史 1・2』PALM:5〜6
★ 『オールスター・プロジェクト 1・2・3』PALM:7〜9
★ 『愛でなく 1・2・3・4・5・6』PALM:10〜15
私がお借りしたのは文庫版で、
通常の単行本の方は、もう少し続編が出ているようです。
で、四半世紀たった今も出続けていると・・・・・。

とてつもなく大雑把にまとめるならば、
アメリカ社会の影の部分を背景に、
巨大マフィアのドンの義息(本当は甥)が辿る数奇な運命・・・・・
て感じなんですが、
そのとっぱしとなる少年時代の誘拐事件てーのが、かなりキツイ。
これがPALM1となる『ナッシング・ハート』なんだけど、
11歳の天才少年マイケル・ネガットは、
誘拐事件を機に義父に抹殺されそうになり、
生き残るために、敵対するシンジケートに極秘で自らを売り渡す。
本当に心がきゅーーーっっとなるような、救われないお話なんだな。

その後ジェームス・ブライアンと名前を変えたマイケルは、
シンジケートを脱出するために事件を起こし、21歳まで刑務所暮らし。
出所したJ・Bは、元心臓外科医で、現在私立探偵のカーター・オーガス(この人の過去もまたキツイ)に助手として雇われ、
そこで、FBIやCIAとの攻防、過去のしがらみ、殺人狂、テロ、環境問題・・・・・ありとあらゆる事件が起こるワケです。
こう説明すると、なんだか固くて暗そう・・・・・て思われるかも知れませんが、
これがまた、そーでもない。
いわゆるBL系の香りがあったり、感応力って言うんでしょうか、
テレパシーや超人パワーじみた摩訶不思議WORLDがあったり、
LOVEはもちろん、わんこに子供、おちゃめな言動も結構たっぷりなんですよ。
だけど、根底に流れているのはアメリカの影の部分であるから、
“深い”と言葉にしてしまうと、実際より軽く聞こえてしまうような、
そんな深みと重みのある作品です。
シリーズによって時間が前後したり、
視点が違って語られたりするもんで、
読んでいると、たびたび前の作品を読み返したくなります。
でも、シリーズ半ばで
かなりショックだったかも。

どうしてこれほどリアルなアメリカの空気が描けるんだろうと不思議になる程の、
70年代から90年代にかけてのアメリカの世界観と、
じっくりと、何か腰を据えて読みたいと思っておられるカタには、
お薦めのシリーズでございます。

あ、そうそう。
レンタルして下さったお友達からのクエスチョン。
Q:キャラクターの中で誰が好き??
私は、メインCASTではないけれど、フリオくんかな。

ナッシング・ハート (ウィングス文庫―パーム)
あるはずのない海 (1) (ウィングス文庫―パーム)
スタンダード・デイタイム (ウィングス文庫―パーム)
星の歴史―殺人衝動 (1) (ウィングス文庫―パーム)
オールスター★プロジェクト (1) (ウィングス文庫―パーム)
愛でなく (1) (ウィングス文庫―パーム)

昨日は、友人に誘われてジュエリーフェアーへ行ってきました。
きんきんきらきら、どこもかしこもまばゆい光。
でも、ダイヤモンドとジルコニアの見分けもつかない私は、
そのお値段に、へぇ〜〜〜、ほぉ〜〜〜、と感心するばかり。
まさに豚に真珠でございます。

そんな中、ちょっと変わった色合いの指輪と、
小さなコラールとパールが連なったピアスに心惹かれたのだけれど、
展示品の中では超リーズナブルなお買い得価格とは言え、
4まんえん弱と、3まんえん弱。。。。。
現在、円高がんがんで、外貨預金に評価損てんこもりのワタクシ。
いかんいかんいかんいかん・・・・・。
お土産だけ頂いて帰りましたとさ。

さてさて、先週読了したもう1冊。
作者:田中芳樹(たなか・よしき)さんの『夜光曲』でございます。
ここでも何度か紹介したことのある、
薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズの作品なんですが、
このお涼サマ、先日まで夜中にアニメ放送されてたんですよ。
オープニングが、ジャズ調で結構おしゃれでね〜。
STORYもアニメに良く合ってたし、
もうちょっと続けて放送して欲しかったなぁ。
さわやかな5月の東京。
泉田準一郎警部補は、年下の上司、薬師寺涼子警視と共に、
新宿御苑で枯れ葉を踏みしめていた。
まるでそこだけが初冬にタイムスリップしたかのような光景は、
一夜のうちの変貌だと言う。
妥当なところで化学テロの可能性を口にする泉田だが、
同じ見解らしい公安が、二人を閉め出してしまった。
天上天下唯我独尊。
公安の無能ぶりを高らかに笑いとばして御苑を後にした涼子は、
フランスから呼び寄せた二人のスーパーメイドと泉田をお供に、
玉泉園のホタル狩りに出向く。
風物詩を満喫していたところに、響き渡る悲鳴。
突如ホタルが人間に襲い掛かったのだ。
翌日には、東京都知事が記者会見中にネズミに襲われ、
お台場にはゴキブリ、六本木にはハムスター、
そして警視庁は、換気口から滝のごとく流れ落ちるムカデに埋め尽くされた。
防衛庁長官の拉致事件を種に、
公安部長より捜査権をぶん取った涼子は、
泉田に犯人と思しき人物の名を告げる。
それは、防疫学者であり、農学博士号を持ちながら、
昆虫による生物兵器開発にのめり込んだマッドサイエンティストだった。
てなお話。
相変わらず、ばっさばっさとぶった切ってくれる
お涼サマが痛快ですね〜。
最近、毎日のようにNEWSで流れてる裏金やら、
横暴きわまりない官僚体制やら、
シリアスに語れば超シリアスな、
口にしないことが暗黙の了解のような事柄を、
次から次へと事も無げに連射するのが、
このシリーズの最大の魅力だと思います。
メインの怪奇現象とか、STORYも楽しめるけれど、
この、普通は言えないことを、かる〜く、しかもバッサリと、
けっして正義感でなく、口にして責め立てるのが心地良いっ!
冷静に考えると気持ち悪いお話なんですが、
気楽に読めて楽しむにはお勧めの1冊です。
しっかし、全日本ドーラー連盟
(等身大の人形をこよなく愛する“DOLLER”の会)
なんて、リアルに存在してそーだなー。

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またまたレビューが遅くなっちゃいましたが、
先週読んだ本が2冊ばかし。
まずは、久しぶりの洋物、
作者:ディクスン・カーさんの『猫と鼠の殺人』。
手に取るのは圧倒的に海外物が多かったのだけれど、
ここんところは国産づいてました。
最近気付いたことですが、
内容を問わず、洋物を読むには国産より気力が必要なんですね〜。

どーもワタクシ、近頃お疲れ気味のようです。
高等法院ホレース判事は、
その判決は公正で、優秀な人物ではあったが、
裁決の過程において冷酷な手法を用いることで知られていた。
猫が鼠をなぶるように、
被告人が危険な立場にない時は危険だと思わせ、
本当に危険な時は危険ではないと思わせる・・・・・。
休暇に入り、新しく購入したバンガローに滞在している判事の元に、
娘のコンスタンスが現れる。
婚約をしたので認めて欲しいと、
イタリアからの帰化青年、アントニーを連れて来ていたのだ。
子供の頃から教育してきたバーロウ弁護士との結婚を望んでいた判事は、
冷静に、冷酷に、判事の目で人物評価を下す。
そして、ある夜。
バンガローでアントニーの射殺死体が発見される。
傍らには、拳銃を持ったまま呆然と座り込んだ判事の姿。
判事の犯行にしか見えない状況の中、
その地位とキャリアをフルに活用して否認し、
逮捕は免れるのだが・・・・・。
グレアム警部に請われ、判事の友人でもあるフェル博士が、
事件解明に乗り出した。
犯人はホレース判事なのか・・・・・?
てなお話。
カーの作品は、これまでにも何作か読んだことがあると思うのだけれど、
タイトルもSTORYも浮かんでこない。

いや〜、ホント、このBlogの記録って貴重だわ〜。
判事の人物評はともかく、
こー言う、この人しか犯人と思えないけど本当は・・・・・?
てなSTORYは、結構あると思うんですよ。
それを、飽きさせずに読ませるところに
力量の違いが見えると思うのだけれど、
これは、そー言う意味ではGood
でしたね。そんなに次から次へと事件が起こって、
ハプニングに次ぐハプニングってな感じではないのだけれど、
ひとつの事件でも、押さえどころを押さえてるって言うのかしら。
アリバイがあろうと、現場の状況的に難しかろうと、
この人? こっち? いや、こっちかも・・・・・と
誰もが犯人になりえそうな気がしちゃう。
(ひねくれてる私だけか・・・?)
でも、こんがらがってはいないんですよね。
LASTは賛否両論だと思いますが、
なかなか面白い1冊だと思います。

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さてさて、これがほったらかしてたもう1冊でございます。
作者:東野圭吾(ひがしの・けいご)さんの『放課後』。
ふと気づけば、返却期限9/28(日)。。。
ギリギリ〜〜〜〜、際どかった。

予約が入っていたようなので延長不可だし、ヤバかったわぁ。
大学を卒業し、3年間一般会社で勤務した後、
転勤を機に思いがけず私立清華女子高等学校の教師となって5年。
いまだに女子高生の考えることは理解できず、
授業で大勢の生徒に注目されることが苦手なこともあって、
前島は、授業以外で生徒に関わることは極力避けていた。
ついたあだ名はマシン。
授業中、話が脱線することもなく、校則違反に特にうるさい訳でもなく、
クールに淡々と授業をこなすティーチング・マシーンと言うことらしい。
生徒も理解できないが、プライドの塊のような教師仲間も
前島には交われない存在だった。
中でも、生徒をすぐにゴミ扱いする生徒指導部の村橋には閉口していたが、
その村橋が、ブロック建ての運動部顧問用更衣室で服毒死する。
第一発見者は、洋弓部顧問でそこを使用していた前島と、
洋弓部部長の杉田恵子。
場所の不自然さや村橋の性格上、自殺とは考えにくいが、現場は密室。
以前より不自然な事故が続き、命を狙われていると感じていた前島は、
同一犯ではないかと、心当たりを考察する。
そして、密室の謎が解けないまま、体育祭の仮装行列の最中、
第2の殺人が起こった・・・・・。
てなお話。
東野さんの本が読みたくて、適当に選んだ作品なんですが、
解説を読むに、これは東野さんのデビュー作なんだそうです。
作中、刑事が前島に対して、
『学校と言うところは、部外者には無意識に口をつぐみ合って、
隔離された大きな密室のようなところだ』
てなことを言ってますが、
それで思い出したのが、赤川次郎さん。
確か、三毛猫ホームズシリーズの1作だったと思うのだけれど、
(タイトル忘れちゃった)
まさしく、そんなお話がありました。
これはその作品よりも先生たちの比重が高いので、
ちょっと趣が違うんですけどね。
そんなことしといて、なんで恨んでる相手にあの人を考えへんねんっ!
て、思ってたら、
事件解決後、きたきたきた〜〜〜って感じ。(どんな感じや〜)
前述の刑事の言葉を裏付けるように、
謎を解いた前島は、犯人と思しき人物に確認しただけで告発するつもりはなく、
最後の最後に知った真実に対しては、
結末を迎える前にSTORYはおしまい。
面白いけど、ある意味、後を引く作品かも。。。。。

以前ここでご紹介した、東野さんのその後の作品、
『どちらかが彼女を殺した』に通ずるのかも知れませんね。
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図書館で借りておきながら、
接待からみのゴタゴタで、まったく手をつけてなかった本が2冊。

週末、そのお泊り接待でヘロヘロになったもんで、
おとなしくうちにいて読了しました。
いや〜、その接待だけどぉ〜〜〜・・・・・。
根回し&工作がうまくいって、事前に帰らせてもらうことは了承を得まして、
当日、最終で帰ることは帰ったんだけどね。
週明け会社に出てみたら、幹事だった人に呼び出され、
「会社行事だし、みんな払ってるのに、払う気はないんか?」
と言われたわよっ。

後々まで、アイツは・・・・・と遺恨を残されるくらいなら
払ってしまったほうが良いとは思ったんだけれど、
言い方が回りくどくて、おまけにあまりにクドクド言われたもんだから、
払っても良いけど、理不尽だと思う、と言ってしまったわぁ。
私の立場は地底にもぐったかも知れん。

てなところで、まずは1冊目。
作者:高里椎奈(たかさと・しいな)さんの
『海紡ぐ螺旋 空の回廊』でございます。
『どんな薬でも調合します』
と、擦り切れた古風な看板がかかる深山木薬店。
高校生くらいに見える茶髪の美少年、深山木秋を店長に、
20代後半くらいに見える優しい風貌の座木、
元気な赤毛の男の子リベザルが、一緒に暮らしながら営んでいる。
店の客は人間ばかりではない。
そのスジにはよく知られた、妖しご用達の薬屋であり、
秋たち3人も、種こそ違え、それぞれ人間ではなかった。
彼らは、いつの日にか人間達と共存できる世界になることを願い、
妖しが関連していると思われる事件を合理的根拠を示して解決し、
妖しの悪評がたたぬよう奔走する、探偵と言う裏家業も持っていた。
年明けの寒い夜。突然老紳士が訪ねてきた。
以前関わった事件の関係者であった北瀬智充氏。
彼の昔馴染みであり、
まだ一度も会ったことのない深山木薬店の出資者で、
秋の紹介により戸籍上は座木の義父となっている垣谷青伊が、
妙な儀式のような状況で殺害されたと言う。
高校時代からの古い友人ではあるが、
数10年疎遠になっていた智充と、顔も知らない義息である座木。
そしてもう一人、所在不明の高校時代の友人ハルが、
青伊の遺産相続人として指名されていると聞き、
驚いた座木は、智充と共に兵庫県にある青伊の自宅へ急行した。
我関せずを貫いていた秋だが、
お遣いに出たリベザルが何者かに誘拐され、
否応なしに巻き込まれていく。
智充が語る、青伊、ハルと共有した高校時代の女性徒失踪事件。
全ての事件が次第に繋がり、秋の過去に光があたり始める・・・・・。
てなお話。
レビューせずにズルズルときてしまいましたが、
先日BOOK OFFで衝動買いした『銀の檻を溶かして』の、
これは続編にあたるようです。
深山木薬店は、随分長いシリーズみたいで、
『銀の〜』は最初のほう、『海紡ぐ〜』は最後なのかと思いきや、
解説を読むに、第一部完結なんだと。

両作とも面白くないワケじゃないんだけど、
私の中では、何かがちょびっと足りない。
それがなんなのか、わからないんだけどね〜。
今回に関して言うなら、
私が、これ以外の同シリーズを1作しか読んでないせいか、
理解できないところが結構あったのがツライ。
最後まで読んで、もう1回そのわからんかった部分を読み直しても、
やっぱり理解できないところもあったりして・・・・・。
いや、もちろん、なるほどぉ〜〜〜、て思ったところもあったんだけどね。
時々登場する、回想? モノローグ? は、誰のだったのかなぁ。

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